夜空に溶けた想い
ばさばっさ
と、俺の手に今印刷したばかりの書類をのせた。
「ハイ。これ全学年の職員室に持っていってよ。」
「わかった・・って!なんで俺が!?俺、生徒会役員じゃないし。」
かなりの量の書類で結構重い。しかも、全学年の職員室に持っていくなんて、面倒すぎる。
「うるさいわね。いいじゃない。どうせ帰りのバス一緒なんだし。それまで暇でしょ。」
ハァー。こうなると、仕事をしなくちゃいけない。
ふと、手渡された書類を見てみると
「…げっ。進路調査って……そんな先まで考えてねーし。――なぁ椿?」
まだ何かを印刷しようとしている椿に話しかけた。