片耳のピアス-eternal love-
青田先輩...。
何だかよく分からないけど、気になる人。
何考えてるかも分からないし、
何より見たことないんだもん。
また、あそこに行ってみたい。
何でか私はそんなことまで思っていた。
家に帰るともちろん誰もいなくて
私は自分の部屋のベッドにダイブした。
やっぱり家が落ち着く。
お父さんとお母さんが亡くなったあの日
から、私の時間は止まってる。
今もまだ、机の上に飾られてる写真。
最後に行った家族旅行。
4人とも心から楽しそうに笑ってる。
できるものならもう一度戻りたい。
あの頃の私に。
きっと、もっと良い子で優しかった
んだろうな......
純粋に家族という存在が大好きだった頃に。
ブーブーブーッ
「んっ...。」
気づくといつのまにか寝てしまっていた。
ケータイの時計を見ると"17時"を表していた。
その下に着信履歴の文字。
開くと5件くらい来ていた。
「あっ。」
その中で1件、
見たくなかった人の電話番号。
知らないうちにかかってきていた...。