片耳のピアス-eternal love-



約束…。
夢斗と再会できることをずっと願ってたあの頃。


でも今夢斗が来る様子もなく、私はいつも変わらない普通の日々を過ごしていた…。




「瞳ー‼
お昼購買行こっ!
今日メロンパン半額だって‼」


「嘘ー!?
行く行くー‼
美嘉[ミカ]パン大好きだね。」



美嘉は私の親友で高1からずっと同じクラスだった。


美嘉には1つ上の彼氏がいて可愛かった。

私の自慢の親友。
何かあったら1番に駆けつけてくれるのだ。



「瞳??
左耳ピアスないけど今日は付けてないの?」


「えっ!?
嘘!?ない‼どこでなくしたんだろ…。」


「どっか通ったとこ探しに行こ!
校内にはあるハズだから。」



時には大人な美嘉はテンパる私を必ず冷静にしてくれる。


私の保護者って言ってもいいかも。



「どこいったの~!
星のピアス…ピアス……」



どこを探しても出てくる気配がない。


すると昼食タイムを示すチャイムがなり、生徒がバタバタと外に出て来始めた。



「最悪…。
諦めるしかないかなあ……」


「ないね~。
とりあえず購買行こっか。」



2人で購買に向かいメロンパンを買って教室に戻ろうとすると……


「あっアレだよ。
如月瞳[キサラギヒトミ]」



えっ??
私の名前が出てその名前を出した男を見ると同じクラスの男子だった。


その後ろにもう1人。
カッコいい男が立っていた。



「うわー。
あの男すっごいイケメンじゃん。
瞳呼ばれてるんじゃない??」


「えっ…でも私、心当たりないけどなあ。」



少しずつ人混みを掻き分けて近づいて来る男。


「瞳ちゃん??」



えっ…
今、何て……


"瞳ちゃん"って呼ぶのは夢斗だけのハズ……

もしかして…
まさか、だよね…??



「夢斗…くん??」


「やっぱり‼
このピアス、瞳ちゃんのだよね??」



そう言って無邪気な笑顔を見せながら私の前で星のピアスを見せた夢斗。


「あっ!
私が落としたやつ…。」


「コレ。」



夢斗はそう言いながら自分の右耳を見せてピアスを指差した。


そこには確かに…
私と同じピアスが輝いていた。




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