《完》見つめて! SILVER☆EYES ～狼ｸﾝはｲｹﾒﾝ転校生～

｢何もなかったならよかったよ。

あたしも何ともなかった
から、気にしないで……｣



そう言って、さっさと彼の
横を通り過ぎようとする。



だけどそのとたん、当麻
クンはいきなりガバッと
あたしの腕をつかんで、



｢よくねーだろっ。

オレのせいで、お前は
危ない目にあったんだろーがっ｣



｢――小桃に触るな！｣



あたしが何か言うより
早く、銀が当麻クンの
手首をひねりあげる。



あまりのキレイな手並みに
当麻クンは『いててっ』と
叫んであたしの腕を離した。


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