《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~
そうすればお互いがこんな
ふうに迷うことはなかった
のかもしれない。



ほんの少し俯いたあたしの
顔を、銀がクイッと指で
元の位置に戻す。



銀は顔をあたしにグッと
近づけて、



「だから今回は、オレが
話してやっただろ。

――どうだ?

これで少しは迷いが晴れたか?」



「うん……少しは」



まだ簡単に気持ちを
切り替えることはできない。



だけど銀の想いを聞けた
から――

他でもない銀がそう思って
くれてるなら、あたしが
ウジウジしてても仕方ないよね。


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