《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~
当麻クン相手に苦戦した
ことへか、もう一人の自分
から気持ちを暴露された
ことへか。


それとももしかしたら
その両方で、銀はどうにも
いたたまれないみたいだった。



だからあたしはそんな銀の
気持ちをやわらげるように
ニッコリほほ笑んで言った。



「あたし達、二人とも
ちょっと焦り過ぎてたんだね。

時間はまだこれから一杯
あるんだから、そんなに
急ぐ必要なかったのに」



「小桃………」



「100年ってものすごーく
長いよね。

今はまだその中の、ほんの
数日が過ぎただけ。

それなのにあたしったら、
急いで答え見つけようと
しちゃって……」


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