《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~
『ゴメンね、銀』



あたしは改めて謝って、
ペコリと銀に頭を下げた。



銀は狼狽をあらわにした
顔であたしの肩に触れて、



「やめろ。

オマエがそんなことする
必要はないんだ。本当に――」



「銀………」



顔をあげたあたしは、
まっすぐに目の前の銀を
見つめる。



そうして想いの全てが
伝わるように、一言一言
区切りながらゆっくりと話した。



「あのね、銀。

銀も、少しも焦らなくていいよ。

早く人間に馴染もうとか、
全部理解しようとか。

そんなことこれっぽっちも
思わなくていい」


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