《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~
並んで歩くあたし達の、
お互いカバンを持ってない
隣り合った手。



その指先同士が何度か
ぶつかって――そして
キュッと、重なり合う。



(あの満月の日と同じ
温かさだ……)



その温もりが、あたしの
心までホワンとあったかく
してくれるようで。



……あたしはすごく幸せな
気分で、家までの見慣れた
道を歩いてた。



「――すっごくすっごく
会いたかったんだよ、銀……」



不思議。



今は少しも恥ずかしい
なんて感じず、スラリと
そんな言葉が出た。


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