原石のシンデレラ
「―――では、ごゆっくり。おくつろぎ下さいませ」
そう言って扉が閉められると、部屋の中がシーンと静まり返る。
「おくつろぎ下さいって言われてもね……」
チラリと、セミタブルの大きなベッドに目をやり、とりあえず腰掛けたが何だか落ち着かないし、こんな広い部屋で独りで眠るのが怖いとさえ思った。
「眠れそうにないな…」
ポツリと呟いた後で部屋から出たものの、先程の明るさとは違い、ボンヤリとした薄暗い照明が所々に照らされているだけで、誰も居ないから余計に気味が悪いくらいだった。
「眠れないんですか?」
背後から突然に声をかけられ、一瞬だけ肩をびくつかせた。
そう言って扉が閉められると、部屋の中がシーンと静まり返る。
「おくつろぎ下さいって言われてもね……」
チラリと、セミタブルの大きなベッドに目をやり、とりあえず腰掛けたが何だか落ち着かないし、こんな広い部屋で独りで眠るのが怖いとさえ思った。
「眠れそうにないな…」
ポツリと呟いた後で部屋から出たものの、先程の明るさとは違い、ボンヤリとした薄暗い照明が所々に照らされているだけで、誰も居ないから余計に気味が悪いくらいだった。
「眠れないんですか?」
背後から突然に声をかけられ、一瞬だけ肩をびくつかせた。