原石のシンデレラ
「――驚かせてしまいましたか、すみません」
パジャマ姿の炉惟が薄いセーターを羽織りながら、私の傍へとやってくる。
「炉惟さん……」
「眠れるまで、僕が話相手になりますよ」
部屋へと戻りベッドに入ると、炉惟は近くにあった椅子を持ってベッドの傍へと置いて腰かけた。
「――笑わないで聞いて下さいね。……私、怖かったんです」
「怖い…?」
「……この広い部屋で、眠るのが怖くて」
恥ずかしくなって俯く私の姿に炉惟は、ソッ…と頭を撫でると優しく答えた。
「笑うだなんて、とんでもない。僕はそんなことはしませんよ」
「…………」
「安心して眠って下さい」
私は、思わず炉惟の手を握って呟いていた。
「――でも、炉惟さんは私が眠ってしまったら、居なくなるんでしょう?………独りは嫌です…」
何だか心細くなってしまい、私は無意識のうちに弱音を吐いていた。
パジャマ姿の炉惟が薄いセーターを羽織りながら、私の傍へとやってくる。
「炉惟さん……」
「眠れるまで、僕が話相手になりますよ」
部屋へと戻りベッドに入ると、炉惟は近くにあった椅子を持ってベッドの傍へと置いて腰かけた。
「――笑わないで聞いて下さいね。……私、怖かったんです」
「怖い…?」
「……この広い部屋で、眠るのが怖くて」
恥ずかしくなって俯く私の姿に炉惟は、ソッ…と頭を撫でると優しく答えた。
「笑うだなんて、とんでもない。僕はそんなことはしませんよ」
「…………」
「安心して眠って下さい」
私は、思わず炉惟の手を握って呟いていた。
「――でも、炉惟さんは私が眠ってしまったら、居なくなるんでしょう?………独りは嫌です…」
何だか心細くなってしまい、私は無意識のうちに弱音を吐いていた。