原石のシンデレラ
「お、起きてたんですか……」


苦笑いを浮かべる私に、炉帷はフッと静かに笑みを浮かべる。


「――雪詩さんの呟きで目が覚めました」


欠伸をかみ殺し、潤んだ目でで私を見つめる姿は、まるで子犬のように見えた。
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