原石のシンデレラ
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朝食を終えた私は、即座に立ち上がり、向かいのテープルに座り、冷製スープを口にする炉帷さんに話かけた。


「…それでは、私はそろそろ帰ります」


「え、もうお帰りになられるんですか」

食事を止めて顔を上げた炉帷に、私はコクリと頷く。


「えぇ……」


「……分かりました…。――あの、昨日のこと…考えておいて下さいね」

・・・・・
昨日のこととは…私が炉帷の婚約者になって、家で一緒に住む要件のことだろう。

やはり…これは簡単に答えが出せることではない。――家に帰ってから、ゆっくり考えなくては…。


「――分かりました」


一言それだけ答えて頷き、じぃやの待っているホールへと向かった……。


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