原石のシンデレラ
「お、お兄ちゃん……。」
「どうした、雪詩」
――やめて、耳元がくすぐったいよ。集中出来なくなる。
「…――ッッ!痛ッッ」
「大丈夫か!?」
案の定、手元が狂って指を怪我してしまった。
「だ、大丈夫だよ。確か向こうにサビオがあったはず……――!?お、おにぃちゃッッ…」
「いいから、大人しくしてろ」
とっさに腕を掴まれたと思ったら、怪我した指を舐めだした。
冬真の舌の生暖かい液体が、指先の痛みを和らげてくれる。
…何故か気持ちが良い。
「………――んン…」
思わず我慢出来なくなり、小さい声が漏れると、冬真は顔を上げると口元を緩ませた。
「指先、舐めただけなのに――感じちゃった?」
一気に顔が赤く染まるのが分かる。
「違――!!……ッッ」
突然に口を塞がれたかと思ったら、今度は舌が口の中へと侵入して、私の舌に絡みつく。
「――ぁ……ッッ」
唇の間から、甘く、いやらしい声が小さく漏れると、更に私は顔を高潮させた。
――キスって、こんなに甘ったるいんだ。
ボーッとする頭の中で、ボンヤリと思っていた。
「どうした、雪詩」
――やめて、耳元がくすぐったいよ。集中出来なくなる。
「…――ッッ!痛ッッ」
「大丈夫か!?」
案の定、手元が狂って指を怪我してしまった。
「だ、大丈夫だよ。確か向こうにサビオがあったはず……――!?お、おにぃちゃッッ…」
「いいから、大人しくしてろ」
とっさに腕を掴まれたと思ったら、怪我した指を舐めだした。
冬真の舌の生暖かい液体が、指先の痛みを和らげてくれる。
…何故か気持ちが良い。
「………――んン…」
思わず我慢出来なくなり、小さい声が漏れると、冬真は顔を上げると口元を緩ませた。
「指先、舐めただけなのに――感じちゃった?」
一気に顔が赤く染まるのが分かる。
「違――!!……ッッ」
突然に口を塞がれたかと思ったら、今度は舌が口の中へと侵入して、私の舌に絡みつく。
「――ぁ……ッッ」
唇の間から、甘く、いやらしい声が小さく漏れると、更に私は顔を高潮させた。
――キスって、こんなに甘ったるいんだ。
ボーッとする頭の中で、ボンヤリと思っていた。