原石のシンデレラ
「……イケナイ子には、お仕置きが必要だねぇ」
そう言った冬真に、耳たぶをペロリ舌の先で舐められて、くすぐったいような、気持ち良いような不思議な感情に襲われた。
「ふッッ…あンン……」
こらえていた声を思わず漏らして、冬真の服の裾を掴んでいた。
それに気づいた冬真は、ゆっくりと耳たぶから唇を離してくれた。
そして私の口の中に入れていた親指を抜き取って、唾液で濡れた指先をペロリと美味しそうに舐めながら、私を見つめる表情が妙に色っぽくて、胸がキュンと高鳴る。
「残念だけど、おあずけだな。――」
ボソリと呟いた後、台所に向かい、料理を再開し始めた。
私はキョトンとして冬真の後ろ姿を眺めていたが、急に振り向くと一言呟いた。
「――何、まだして欲しかった?…意外と雪詩ってエッチだなぁ…」
「ち、違うもんッッ!」
「クックック…ムキになっちゃって、可愛いなぁ――安心しな。あれ以上は雪詩が望むまで俺は手を出さないから」
「―――ッッ!お兄ちゃんのバカッッ」
顔を真っ赤にしてプリプリ怒り、テレビの電源を入れて、ふてくされる私に対して、冬真は、台所で可笑しそうにクックッと喉を鳴らして笑っていた――。
そう言った冬真に、耳たぶをペロリ舌の先で舐められて、くすぐったいような、気持ち良いような不思議な感情に襲われた。
「ふッッ…あンン……」
こらえていた声を思わず漏らして、冬真の服の裾を掴んでいた。
それに気づいた冬真は、ゆっくりと耳たぶから唇を離してくれた。
そして私の口の中に入れていた親指を抜き取って、唾液で濡れた指先をペロリと美味しそうに舐めながら、私を見つめる表情が妙に色っぽくて、胸がキュンと高鳴る。
「残念だけど、おあずけだな。――」
ボソリと呟いた後、台所に向かい、料理を再開し始めた。
私はキョトンとして冬真の後ろ姿を眺めていたが、急に振り向くと一言呟いた。
「――何、まだして欲しかった?…意外と雪詩ってエッチだなぁ…」
「ち、違うもんッッ!」
「クックック…ムキになっちゃって、可愛いなぁ――安心しな。あれ以上は雪詩が望むまで俺は手を出さないから」
「―――ッッ!お兄ちゃんのバカッッ」
顔を真っ赤にしてプリプリ怒り、テレビの電源を入れて、ふてくされる私に対して、冬真は、台所で可笑しそうにクックッと喉を鳴らして笑っていた――。