原石のシンデレラ
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「――ごめんねぇ。お兄ちゃんにばかり重たい物持たせちゃって…」


隣で雪詩の持っている袋より重たい荷物を持って歩いている冬真に頭を下げる。


「ばーか!男が荷物持つくらい当たり前なんだよ」


くしゃくしゃっ…と、頭を撫でる冬真を見上げて、雪詩は苦笑いを浮かべていた。


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