原石のシンデレラ

招かれたお屋敷

ーーしばらくすると、炉惟の住んでるお屋敷に到着して、車から外へ出ると、息を呑むような絶景…。


まるで外国にあるお城のような建物に、庭には、緑色の芝生が、びっしりと敷き詰められていて、花壇がある場所には、色とりどりの薔薇が咲き誇っていた。


玄関までの長い通路には、赤茶色のレンガが綺麗に埋め込まれていて、それが縦に続いている。


まるで、夢の中に迷い込んでしまったような錯覚に陥りそうになる。


「ーーこれが僕の家です。」


ハッと我に返ると、隣で微笑んでいる炉惟の姿が目に入ると、改めて夢じゃなくて、現実なんだ…と理解出来た。



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