原石のシンデレラ
家に着くと、ホールの真ん中の階段に座り込んで居る金髪の少女を見つけた…。


「エリーゼ……」


玄関前でポツリと小さく呟くと、エリーゼは炉惟に気付くと金色に輝く長い髪を揺らして走り寄ってくるなり、抱きついてきた。

「炉惟ッッ……!」


「エリーゼ、どうしたんですか?」

「――私、この間のこと謝りに来たの…」


そう言って炉惟の体から離れると、エリーゼは俯きながら話だす。



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