原石のシンデレラ
リビングに向かうと、既に食事を始めている2人の姿が見えて、炉惟とエリーゼに気づくとニコリと微笑んだ。


「おはよう、炉惟」

「おはようございます。父様、母様」


「さ、2人共、早く席についてお上がりなさい。冷めないうちに」


「「はい、頂きます」」


――――
――


カチャカチャ……と、フォークとナイフの金属音が食事のひとときの間を静かに奏でていく。





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