原石のシンデレラ
「………炉惟さん……」



ゆっくりと進み出す足に、雪詩は更に涙を浮かべていた。



それを見て、炉惟は胸がズキンと痛んだ。


「―――ッッ!!……炉惟さんっ!!」


駆け出す雪詩の表情は笑っていたが、目は泣いていた。。



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