原石のシンデレラ

今だけはお父さん

【雪詩さん、ステージにどうぞ】
炉惟の父親が、私に手招きをしてきた。


「…大丈夫ですよ」
炉惟が、ウンと力強く頷く。


「…行ってきます」


ぎこちない歩き方で、進んでく私の両隣には、お偉いさん方や、その家族が来ていた。


私は、拍手で迎えられながら、ステージへと向かって行く。


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