原石のシンデレラ
ーー心臓の鼓動と、温かい温もり。
まるで本当に、お父さんに抱きしめられてるような感覚になり、私は目を閉じた。。


ーー温かい……。



「……ちょッッ!?お父様、何してるんですか!!」


少々、苛立ち気味に炉惟が無理やり私と託麻を引き剥がす。


「何って……お父さん役ですよ。…ね?雪詩さん」


にっこりと微笑んで私に振ってくる託麻に、私はコクリと頷く。


「はい。」



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