原石のシンデレラ
「………私は…………」


段々、彼の表情が曇っていくのが分かる。

「何故、素直にならないんですか…。雪詩さん…」


ーーーこのまま、炉惟に甘えてはいけないと思い直し、グッと言葉を飲み込む。

私達は、住む世界が違う……。
ずっと、このまま居れるはずかないのだ。


……シンデレラの魔法が解けるように、私にかけられた魔法も、もう時期終わる……。




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