犬猿BOYs
 

そして、同じ頃、赤い髪の毛の男が高校生の集団とバッティングセンターで対峙していた。


「てめぇーら、キーキーうるせーんだよ!!特に赤いの!中学生のくせに赤髪とか調子乗りすぎ!!」

「やっぱり、俺様の赤髪は目立つかね♪」

{フフフ…赤髪にして良かった♪これだけ目立てばモテるに違いない!}

「何、にやけてんだ?高校生、舐めてると痛い目見んぞ!!」

「なっちゃん…この状況、マズくない?」

{「そこの赤髪の方…入学当時から好きでした♪」「何、言ってんのよ!私なんか生まれた時から好きよ♪」「私も好き♪」「私のが好き♪」 「まぁ~まぁ~、参ったなぁ…モテるって辛いな♪♪」}

「なっちゃん…聞いてる?」

「ウワァ~何だよ、隆史!!」

「だから…この状況、マズくないって!!」

「ボコせば良いんだろ?こいよ、先輩!あんたら、神夜だろ??」

「だったら、何だよ?」

「俺様は高城中3年 藤城捺女様だ♪あんたらと同じ神夜に行くんでね!」

「てめぇーが藤城か!!神夜、舐めてるみたいだね♪殺す!!」

「君らが俺様を殺す?無理だよ♪」




「…………………」

「やりすぎちゃったかな??」

「ちょっとね…。」

{なっちゃん…やりすぎだよ…金属バット使うなんて……。}


ウーウーウー

「やべっ警察だ!!逃げんぞ!」


藤城捺女が倒した男もまた、神夜四大派閥の1つ土門組の幹部だったのである。

この喧嘩が大波乱の幕開けになるとは…もちろん、誰も知る由もなかった。

 
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