残りわずかなのに...



スタスタ歩いていたら



前から見たことのない男子が
こっちに向かって


歩いてきた。




全身黒で


制服の中に


黒のパーカーを着ていた。



「...怖い」



そうつぶやきそうになったけど


歯を食いしばって
堪えた。



だんだん距離が縮まってくる。



鞄を握ってる手が
若干震えていた。



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