残りわずかなのに...



転校生は
だんだんあたしに近づき


手を首筋に伸ばした。




ゆっくり、優しく
傷をなぞった。



触られた途端

体がビクついた。



「フっ...」

「なんで、笑うのよ...」


震えた声で
転校生に問いかけた。



「お前の血...
 
 今までにないくらい
 うまかったよ」

「え...」



おいしかった...?



本当に君は


ヴァンパイアなの...?
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