残りわずかなのに...

「また、吸わせてもらうから」



そう言って
屋上から


姿を消した。




転校生が居なくなった瞬間




緊張感から
開放されたみたいで


力が抜けた。




安心したのか
自分の意識が遠くなっていくのが




徐々に分かった。




この世に




架空の世界にだけ
存在する登場人物が



現代になんて
居るはずない...



そう信じたかった。
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