残りわずかなのに...
「あの、どうして
保健室に...」
「あぁ。理沙ちゃんが保健室に来て」
「理沙が?」
「えぇ。亜美が居ない~って来たから
探してたの」
「へぇ...」
「2人係は大変だったよ」
「なんかすみません...」
「いいのよ」
先生がベッドから離れ
仕事を再開した。
あたしはため息をして
天井を見上げた。
そのとき、ふと
思い出したように
首筋を触ってみた。
傷を確認した。
でも、傷跡は
なかった。