残りわずかなのに...


「あれ...?」



つい、言葉を出してしまった。




それに気づいた先生。


「どうかした?」

「あ、い、いえ...」



傷跡がない...



「なんで...」



確かに、あの時までは
傷はあった。



触っても確認した。



なのに、なぜかない...



あの時、本当に
あたしの血を吸ったよね?
< 31 / 40 >

この作品をシェア

pagetop