残りわずかなのに...


「失礼しました」



なんとか、歩けるようにはなった。




外を見ると
もう夕焼けが沈み始めていた。



時計を見ると
針は5時50分を指していた。



「もう、6時かぁ」



教室に戻ると
誰も居なかった。


「さすがに理沙も
 帰ったよね...」



自分の席に戻って
机の中の物を

鞄に入れてるときだった。



___ガタン。



「!!」



誰も居ないはずなのに
教室中に物音が響いた。


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