残りわずかなのに...


力が抜けて
座り込んでしまった。



そのとき、後から
声がした。



「助けて欲しい?」

「え...」



振り向くと
亘理くんが立っていた。



薄気味悪い笑顔を
浮かべながら。



「ねぇ、ここから出して」

「...いいよ」

「本当?」

「ただし、条件がある」

「じょ、条件?」





「お前の血、吸わせろ」
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