お化け屋敷の住人
その一言にすごくホッとした。
もしかしたらウザがられてるのかなとか、最悪嫌われてるのかなとか。
真が出掛けるようになってからそんな事ばかり考えた。
だから余計寂しかった。
真が出掛ける事よりも、そっちの方が寂しかった。
でも“当たり前”だって。
わたしまだここにいてもいいんだって。
それからわたしは真の決めてきた高校に通う事にした。
まだ分からない事はたくさんある。
訊きたい事もたくさんある。
でもそれはその時が来たらでいいかな。
だってわたしと真の時間はまだまだこれから。
――わたしはここにいていいんだから。