お化け屋敷の住人


質問に1つも答えてないに、どんどん増えていくから何から答えてないいいのか分からない。


「…篠宮瑠夏」

「え?何?」


わたしはとりあえず名前を名乗った。

聞こえづらかったみたいで、男の子はわたしに耳を近付けた。


「…名前。篠宮瑠夏」

「瑠夏か。あ!俺、豹(ヒョウ)!んでこっちが大翔(ヒロト)でこっちが來輝(ライキ)」


豹って子の右側にいる金髪のスカした顔の子が“大翔”らしい。

そして反対の左側にいるオレンジっぽい髪の童顔の子が“來輝”らしい。


“大翔”は眠そうに欠伸を繰り返していてわたしに興味なんてなさそう。

“來輝”はわたしを睨んでる。

鋭い閃光を飛ばしてくる。

痛い痛い。


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