お化け屋敷の住人


「あの3人組、校内じゃちょっと有名な3人でさ。だから篠宮があの3人と話してるの意外だなと思って」

「有名?」

「うん。アイドル的存在?」

「アイドル?」


まあ、顔は3人とも悪くない。

むしろ格好いい部類に入るのかもしれない。


「ま、男の俺にはわかんないけどね」

「…はぁ」


アイドルねぇ。


「三崎も悪くないと思うよ?」

「は!?俺!?」


三崎は明らかに慌てふためいてる。

わたしおかしなこと言った?


「モテるでしょ?」

「いやいやいや!」

「委員長だから頼れそうだし、絶対モテるよ」

「いやいやいやいや!」


なんで否定するんだろ?

この後も三崎はわたしに否定し続けた。



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