お化け屋敷の住人
「進路の話か?」
「そう。そうなんだけどさ、真ってわたしの保護者なの?」
「あぁ」
「え、本当に?」
「嘘ついてどうする」
確かに。
嘘をつく理由はない。
へー。
真がわたしの保護者なのか。
そうなんだ。
やっぱりむず痒い。
「そんなことで笑ってたのか、おまえ」
「いやー、ちょっとね」
あ!わかった!
だからだ!
「だから仕事始めたの?」
「まぁな」
「わたしの為?」
「アホか」
「え?なんで?違うの?」
「うるせーっつーんだよ」
照れてる。
これは照れてるぞ。