お化け屋敷の住人


居間に戻ってコタツに入ってるおばあちゃんの隣に無理矢理入り込む。

顔を近付けて、今度は正真正銘小声で話した。


「おばあちゃん、あの人ずっと居るの?」

「そうだねぇ」

「いつから居るの?」

「もう何年目になるかねぇ?」

「えっそんな何年とか言うほど前から居るの!?」

「そうだねぇ」

「出てく予定とかないの?」

「どうかね?訊いてみようか?」

「いやいや!いい!いい!」


不意打ちで訊かれたらアウトだと思ったわたしは左手をおばあちゃんの左肩に回して、おばあちゃんをガッツリ押さえ込んだ。

客観的にこの状態を見たら“まあ、なんて仲良しなおばあちゃんとお孫さんかしら!”って感じ。



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