お化け屋敷の住人
「…わたし住んでもいいんだよね?」
「いいよ?」
「でも“真ちゃん”も住んでるんだよね?」
「うん?」
「いいのかな?“真ちゃん”に許可取った方がいいよね?」
だって同居人になる訳だし。
知らない奴がいきなり来て“一緒に住みます!”って言ったらヤだよね…。
そう考えるとわたしかなり図々しいな。
おばあちゃんチだからって甘えてた…。
「大丈夫だよ。だってここおばあちゃんチだし」
…うん。そんな理由でいいのかな?
訳分かんないけど自信満々なおばあちゃんはわたしの背中を何故か、さすってくれた。