お化け屋敷の住人
足が痛い。
こんなに歩いたの久しぶりすぎる。
しかもこの荷物。
ゴロゴロとキャリーバッグを引いて歩く、肩からまだバッグを下げてる。
長距離を歩いて移動する格好じゃない。
もうそろそろ限界だ。
身体中痛くてぶっ倒れそう。
カーカー。
カラスが鳴いた…。
…………。
もうヤダ!!ほんとヤダ!!
怖いよ!!
お化け屋敷なんて行きたくないよ!!
でも見えてしまった…。
数メートル先にドンッと構える平屋の家が―――。
家の前にはさっきの黒猫がわたしを待ち構えていた…。