お化け屋敷の住人
勝手に決めるなって言ったって、わたしは真の反応を見て言ってるんじゃん。
勝手にじゃないし…。
「おまえ……」
「な、何?」
真が真剣な表情でわたしの顔を覗き込んでくる。
そんな真剣な顔、反則だ。
整った顔の真剣な表情は、……間違いなく格好いい。
って、何言っちゃってんだわたしは!
「……ヒドい顔」
「っ!!おまえのせいだぁ!」
気づけばそう叫んでた。
一瞬怯んだ真のわたしの顔を掴んでる腕をグイッと外して、……わたしは逃げた。
縁側から立ち上がって、マッハで庭から逃げ出した。
後から思ったけど…。
わたし…、やらかしちゃったんじゃない?