お化け屋敷の住人
どうやら真に抱きかかえられてる模様。
フワッフワする。
何これ。めちゃめちゃ気持ちいい。
「寝るなら部屋戻るか?」
「んーん」
わたしは目を瞑りながらも首を横に振った。
何の為に真の部屋に来たと思ってるんだ。
あの部屋で1人で寝るのが怖いからでしょうが。
「世話の焼けるヤツ」
真はその場でクルッと向きを変えてそのままわたしを下ろした。
そこは布団の上だった。
わたしの上にフワッと布団がかけられる。
下ろされたのは名残惜しい。
だけど布団いっぱいに真のいい匂いがした。
「だから嗅ぐなって」
そんな真の言葉を最後にわたしは眠りに落ちた。