お化け屋敷の住人
「どちらさんですかー?」
そんな声と一緒に玄関扉がガラッと開いた。
「おばあちゃーん!!」
「おや?瑠夏(ルカ)ちゃん?」
懐かしいおばあちゃんの姿にわたしは黒猫の存在を忘れておばあちゃんに抱き付いた。
ニャー!と怒った黒猫の鳴き声が聞こえた気がした。
「あらあら。どうしたの?こんなとこまで」
おばあちゃんは5年前より小さくなったように感じた。
実際はわたしが5年前より大きくなってるんだけど。
でも相変わらずなポワーンとした雰囲気にわたしはホッとした。
てかお化け出てこなくて良かった!