blue tears love ~僕等の秘密~
「…えっ、そこにいるの誰?」


…まずい…


「ごめん…」


…何で謝る必要があるんだ…つい、謝ってしまった。


「あれっ…君、この前のカメラの…確か、東高の…何しに…まさか、隠し撮りしてネットに流したりとか…うちの高校結構かわいい子多いし…」


「違う、違うよ…確かにカメラは趣味だけど今日だって、友達の西宮に誘われて仕方なくだったし…君達の話だって聞きたくて聞いたわけじゃないよ…でも、ごめん…」


「別に謝る必要ないじゃない」


彼女はそう言って僕の隣に座った。


「じゃぁ、僕は…」


ベンチから僕は立ちあがろうとした。


「あれっ、まだ怪我治ってないんだ…」


彼女は僕の松葉杖を見てそう言った。
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