blue tears love ~僕等の秘密~
「あのさ、お前に撮ってもらったフォトブック、結構好評でさ。明栄和の川崎先生も絶賛だったんだ。そんで、川崎先生の六月に結婚式挙げるらしくてさ、それも、なんつーの。親戚だけでのアットホームな式らしいんだ。それで、お前に式の写真撮ってもらいたいんだってさ…」
「えっ…僕なんか…」
「専門のカメラマンとかじゃなくて、家族的な写真を記念に残したいんだってさ…もちろん、おじいさんにもお願いするつもりらしいけどさ、まぁ、考えておいてくれよ」
「…」
松葉杖を握る手のひらが汗で滲んでいた。写真を頼まれたことの重圧からじゃない。
「えっ…僕なんか…」
「専門のカメラマンとかじゃなくて、家族的な写真を記念に残したいんだってさ…もちろん、おじいさんにもお願いするつもりらしいけどさ、まぁ、考えておいてくれよ」
「…」
松葉杖を握る手のひらが汗で滲んでいた。写真を頼まれたことの重圧からじゃない。