プラスのちマイナスのちプラス(仮)
「凛ちゃん!今日の分!」
次の日。
登校したばかりの私に
佐藤奏は満面の笑みでカフェオレを渡す。
「…………」
どういうこと?
「えっ、もしかして今日はオレンジだった?」
今度は泣きそうな顔でカフェオレを持つ。
「…今日はいらないかも」
「…いらない、の?」
やばい、本当に泣きそう。
仕方ない。
「、やっぱり貰う。100円?」
「お金はいいよ」
「いいから」
出した手を引っ込めるなんて嫌。
受け取ってよ。
「いいって」
「どうして」
「まぁ俺はパシリだからね…」
、私あなたをパシッたつもりは
ありませんけど。
「とりあえず、今日の分」
そういってカフェオレを渡す佐藤奏はいつの間にか笑顔。
「ありがと」
私がそう言うと佐藤奏は走って行った。