気まぐれ探偵はお嫌いですか？

タクシーが来ると凱は椅子に座りフウと息をついた。


「やっぱりスーツは固くて嫌いだ。ジャージみたいに柔らかければ良いのに…。」


「今日スーツを着るのは少し驚きました。」


パーティーにスーツ。


これは常識なのだろうが凱には常識が無い。


だが流石にパーティーではスーツを着るのだろうと思っていると凱が困った顔で口を開いた。


「最初は僕はジャージでパーティーに行ってたんだけどね、厳しい警部さんに説教を１時間もされて、しょうがなくね。」


（ジャージでパーティー行ってたんだ…）