気まぐれ探偵はお嫌いですか?
それにしても、1時間も説教とは凄い。


怒られても流すような凱も流石に1時間の説教は嫌だったのだろう。


「今日、その警部さんが来るみたいでさ。」


凱はそう言うと重いため息をついた。


凱には悪いが私は、その警部さんに会ってみたいと思った。


昨日、凱に今日のパーティーは船で行うと聞いる。


しばらくしてタクシーから外を見ると海が見えてきた。


「凱、海ですよ!」


「ときわ、僕だって海くらいはわかるさ。よくピーターパンでフック船長が船に乗っているからね。僕も何時かはフック船長の船に乗りたいものだよ。」


(また、ピーターパン…)


凱のピーターパン好きに呆れているとタクシーは、ブレーキをかけて止まった。
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