気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「『紅 ときわ』です。よろしくお願いします。」


「ときわさん、君はもう少し男を見る目を養った方が良い。」


(……は?)


いきなり何を言い出すんだ、この男は…と思っていると浅丘警部は話を続けた。


「こんな節操も常識も無い奴のどこが良いんだ?もっと素敵な男性は沢山いるぞ。」


「警部……それは僕の事を言っているんだよね?」


「君以外に誰がいる?」


「僕は、常識をちゃんと持っている紳士だよ!なあ、そうだろ?ときわ。」


「どうでしょう?」


浅丘警部の言い方はキツイが間違った事は言っていない。
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