気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「君も警部の味方か!?裏切り者~!!」


言葉を濁すと凱は涙目になり走って行ってしまった。


「ガキだな。あいつは。」


「それは、否定できませんね…。」


私よりも年上だが、凱の行動は幼稚だ。


警部は腕時計を見ると、私に背を向けた。


「私も用がある。失礼するよ。」


浅丘警部はそう言うと、凱とは違う廊下を歩いて行った。


(取りあえず凱の所に行こう…)


常識のない凱を1人にしたら何をするかわからない。


凱が走って行った道を私はゆっくりと歩いて行った。
< 36 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop