気まぐれ探偵はお嫌いですか?
殺人現場に着くと、そこには秋雨さんの小説を紹介していた執事の人が立っていた。


「凱君、彼が第一発見者だ。」


警部がそう言うと執事の人は頭を下げた。


「取りあえず現場を見せてもらいましょう。」


凱と一緒に部屋に入ると部屋はお酒の匂いで充満していた。


そして部屋の真ん中には、椅子に眠ったように座っている秋雨さんがいた。


机にはチューリップ型のワイングラスが2つとワインのビンが置かれている。


「外傷は見た所無い。それから検視の結果1つのワイングラスとワインのビンから毒物とみられる反応をした。恐らく、誰かと酒を飲みその時に、毒を盛られでもしたのだろう。」


「それは、無いと思います。」
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