気まぐれ探偵はお嫌いですか?

推理

「まず始めに、ワインの毒は何処に入っていたと思います?」


「ワイングラスに塗られていたか、ワインのビンに入れたのを飲ませたんじゃないのか?」


警部の言葉に凱は首を横に振った。


「ワイングラスに塗るのは不可能でしょう。ワイングラスの透明度からいって薬を塗ったらすぐバレてしまう。それに検視ではビンからも毒の反応が出ているからね。」

「じゃあやはり毒を入れた後にビンの蓋を閉め秋雨さんに飲ませたのか?」


「半分当たりで半分不正解だね。」


「何だと?」


凱は、ポケットからさっきゴミ箱から出した、ワインのコルクとキャップシールを出して来た。
< 57 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop