気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「親が悲しむ…。」


「医者であった親なら君にこんな事をされたら悲しむはずだよ。」


「僕は……ウッ……クッウ…。」


巧さんはその場で声を押し殺して泣いた。


それからしばらくして、船が岸部に着くと巧さんは警察の人に囲まれて船を降りた。


「巧さん!!あなたが病院に戻って来たらあなたに血糖値見てもらっても良いですか?」


巧さんがパトカーに入る前に、凱は大きな声で巧さんに叫んだ。


巧さんは涙目で頷くとパトカーに入り行ってしまった。


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